自分の環境においてサウンドユニットの変遷はそこそこ頻繁なのだけれど、まるでオーディオの宗教じみた世界に
どっぷり浸かっているとかそういうわけでもなく、それでもサウンド関係の記事がやや多い。
オーディオ関係に詳しいかといえばそこまででもないし音には敏感であっても論評できるほど良い耳ではない。
今回は使用してきたサウンドユニットとあれこれ入れ替えることになった顛末、レビューほどではない簡潔な感想を
ささっと紹介したいと思う。
(ここでは「サウンドデバイス」はOS内からの認識、「サウンドユニット」は物理的な本体として表現するよ)

もともとはISAバス~PCIバスまでそんなこだわりなく適当なサウンドカードを載せてきた。
それがいつかのPCI-Eの登場でXonar DXを導入したことに端を発してあれこれとはじまってしまった・・・

①ASUS Xonar DX
ASUS Xonar DX
DAC: CS4398
DSP: AV100
FMT: 24bit/192kHz

CMediaのチップをASUS用にカスタムしたDSP AV100が乗っているカード。
Low Profileにも対応するカードでリレー(ブラケット近くの白い箱)が乗っている。
PCを起動中にカチッとリレーの音がするのが個人的に癒しだった。これのおかげなのかポップノイズは皆無。
Xonar Switchという有志のソフトを使用することでスピーカーとヘッドホンをワンキーで切り替え可能という
すこぶる便利で快適な環境になった。この切り替えはカード上のリレーで物理的に行われるため、
たとえムービー再生中やゲームプレイ中でも自由に切り替えが可能。
Dolby ProLogic IIx+Dolby Headphone のワイドな音楽再生と当時流行りだったTeamFortress2での
バーチャルサラウンドに衝撃を受けて、ここからバーチャルサラウンド+出力先スイッチングというこだわりが誕生した。


②Creative SoundBlaster Omni 5.1 Surround
SoundBlaster Omni 5.1 Surround
DAC: CS4361
DSP: CA0189-2AG
AMP: MAX97220A
FMT: 24bit/96kHz

日本人らしい事情でPCをMini-ITXへと移行した際、PCI-Eがグラフィックボードの一本のみなので
泣く泣くXonar DXから乗り換えた。
自分にとって初のUSBサウンドユニット。…が選択が悪かったかもしれない。
当時はフリーズや強制終了といったバグがありファームウェアが度々更新された問題児。
見た目はものすごくカッコイイ。今現在でも見た目だけならこれが一番好き。
ボリュームコントロールが適度な抵抗で扱いやすく、押し込むとミュートの切り替えが可能。
サウンドカードとは違って本体にこうしたインターフェースが乗ることで机上操作ができて便利だった。
ただしスピーカーに切り替えるにはヘッドホン端子を物理的に抜かないといけないため不満が。
ヘッドホン端子のみホワイトノイズが乗ったり、エフェクトを乗せない状態でもDXに比べて音が粗野だったので
最終的には手放してしまった。
Dolbyとはまた一味違うCreative独自のバーチャルサラウンドに魅了された機種でもある。


③FOSTEX PC-100USB
FOSTEX PC-100USB
DAC: PCM2704
AMP: JRC3414
FMT: 16bit/48kHz

本体上部にボリュームノブのみという非常に漢らしいUSBDAC。
Omniが切り替え不可能だと知り、OS側の"既定のデバイス"の切り替え用にもうひとつの出力先として購入。
しかし、"既定のデバイス"の切り替えはデバイスをオープンしたままになるソフトにおいて
音が消えてしまったりエラーが出たりとDXのようなスマートな切り替えには程遠かった・・・
ヘッドフォン端子は耐久性に不安があるとの書き込みが散見されるのでRCAのみで使用。
ボリュームノブはやや硬めだけどアナログな扱いなのでOS側のボリュームを固定したまま調整可能。
出力が最大16bit/48kHzとはいえかなりいい音を出す。厚みがあるのにやぼったくなく、
後述するサウンドユニットを巡った今なお、コレがいちばんいい音を出していたと思う。ゆえに手放してはいない。
APOとくっつけることでサラウンドも通せて無敵になると信じている。
価格やスペックは関係ないと思い知らせてくれた逸品。べた褒め。


④ASUS Xonar U7
ASUS Xonar U7
DAC: CS4398
DSP: CM6632A
AMP: LME49726MA
FMT: 24bit/192kHz

USBDACとしての初Xonar。出力先切り替え問題の解決を夢見て購入。
音はこれまで挙げたサウンドユニットよりさらに細いというか繊細というか解像度がめちゃくちゃ高い。
DXと同じくリレーが乗っていてポップノイズとは無縁。Xonar DXのUSB版といっても差し支えない気がする。
ボリュームジョグを押し込むとスピーカーとヘッドホンが切り替わる仕様は認識していたけど、
実際には押されるたびにOSのサウンドデバイス一覧から切り替え元デバイスが消えて切り替え先デバイスが出現、
"既定のデバイス"を付与しなおすという挙動だったためにソフトによって問題が生じた。
その苦肉の策としてEmotivaのドライバをいれることで解決したのは過去記事のとおり。
 (裏面にあるUSB1.1切り替えスイッチを使えばOS標準ドライバで切り替え問題を解決できたかもしれない)
ジョグダイヤルがとても軽く回るので、たまに切り替えでボリューム値が変わってしまうことや
ダイヤルの平たく大きな面に対し軸のつながりが心もとなく、押し込みの耐久性に不安を感じたため
結局は手放してしまった。今思えばU7で腰を落ち着けていればよかったかもしれない。
さらに手放した後にU7がSonic Studioに対応した(=バーチャルサラウンドが使える)という間の悪さが悔しい。


⑤Creative SoundBlasterX G5
Creative SoundBlasterX G5
DAC: CS4398
DSP: SB-Axx1
AMP: TI6120A2
FMT: 24bit/192kHz

U7にてバーチャルサラウンドにひもじい思いをしたためハード側で処理できるというG5を購入。
挿しっぱなしでスピーカー/ヘッドホンの切り替えもできるかな?と期待をしたものの・・・ムリでした。
Omniで感じたハード面の貧弱さを完全に解消してグレードアップしたものという感じ。
音はとても良いし専用ソフトを入れなくても最低限のドライバだけでいいのでごちゃごちゃしなくていい。
Creativeはバーチャルサラウンドの出力設定にスピーカーを選べる(定位先が違う)ので、今現在は
スピーカー出力用のスタンドアロンなバーチャルサラウンドユニットとして使用中。
ケーブル挿しっぱで切り替えできてなおかつ多チャンネルの光入力をサポートしていたらまさに完璧な
サウンドユニットになっていたのに実に惜しい。
ただ、スピーカーとヘッドホンをこれ一つで兼用しようとしない限りは目立った弱点もなく
映画、音楽、ゲーム、どんなメディアタイプもそつなくこなせる感じがとても好きだ。

⑥SENNHEISER GSX 1000
SENNHEISER GSX 1000
DAC: CX20745
DSP: ??????
AMP: CX20745
FMT: 16bit/48kHz(24bit/96kHzは2chのみ)

切り替え先としてヘッドホン専用にもう一個G5を買う気にはなれず似たようなポジションのコチラをチョイス。
リアルタイムでサラウンドをバイノーラルサウンドへとミックスできるサウンドユニット。
バーチャルサラウンドの正確さではダントツだと思う。
それほど音質が良いという印象はなかったけど、これでFPSをやっちゃうと他には戻れない。
お値段がすごいことになってるが、静電容量式タッチパネルのせいであってバイノーラルな技術は
あまり関係ないんじゃないかなぁ。
ワンタッチでスピーカー/ヘッドホンの出力切り替えができるという個人的に夢のような仕様・・・だったのに
スピーカー出力にはバーチャルサラウンドが乗らないという非道っぷり。
なので今現在ヘッドホン専用サウンドユニットとして使用中。
接続なしのスピーカー出力=疑似ミュートとしてワンタッチ切り替えできるのは地味に便利だったりする。


◎そして今は・・・
GSX1000をヘッドホン用、G5をスピーカー用としてAudioSwitcherで切り替えつつ運用中。
APO枠が自由にできるのでRealtekドライバに付属するものを切り貼りできたりとなかなかおもしろいデバイスだ。
"既定のデバイス"の切り替えなので結局は音が消える問題だけはどうしようもなかったが・・・
Acoustic Engine Liteのドライバを使ってDeviceIoControlでリダイレクトスイッチングとかも妄想中。
どちらもサラウンド入力でステレオ出力、ハード側でバーチャルサラウンド化という突き詰まったものなので
もうこれ以上は変更するつもりはなし。
気が向いたら先に紹介したPC-100USBを使ってバーチャルサラウンドな実用化を記事に起こしてみたいと思う。

2018.03.31 20:37 | PC | トラックバック(-) | コメント(-) |